ちゃんとした理由があったんだ
ノートパソコンを使っていると、ディスプレイが小さいので文字が見えにくくなってきた。まあ、おそらくこれも歳をとったからだと思われる。
そこで、今はノートパソコンのHDMI出力端子と別売りの23インチのディスプレイモニタをつないで、2画面構成に仕立て上げているのだが、もう一台同じ23インチのディスプレイモニタが余ってきたので、ノートパソコンに備わっているD-Sub15ピンを使って、3画面構成にしてみようという欲が出てきた。
早速ディスプレイモニタをノートパソコンの隣に設置し、持っていたディスプレイケーブルを差し込もうとした。
ところが、見ての通りHDMIケーブルが刺さっている端子とその左隣のD-Sub端子との距離が近すぎて手持ちのディスプレイケーブルが刺さらないじゃないですか。
まあ、デスクトップパソコンと違って、コンパクトにまとめ上げる必要性が高くスペースに余裕がないノートパソコンだからこんな風にくっついているんだろうと推測した。
ムムム。。。しかし、これには参った。
お互いのケーブルが干渉しないように、もっとスリムなケーブルを購入しなければならないのか、と、さっそくネットショップを探してみた。
ググっているうちに、過去に同じように悩んでいる人がいたようで、どう解決したのか参考にしてみることとした。
差し込み口が干渉しないよう、お互いの出っ張った部分をグラインダーとかやすりで削ってみたらどうかという荒っぽい意見もあったが、端子が近いのには近いなりの理由があるという書き込みに目が止まった。
要約すると、名の知れた海外のパソコンメーカーが隣り合った端子にケーブルが同時に刺さらないような仕様で設計するわけがない。わざと、同時に2か所の端子を使うことができないように工夫しているという書き込みだった。
僕の持っているノートパソコンはソニー製で名の知れたメーカーだ。この書き込みが事実だとしたら、同じようにHDMI出力端子とD-Sub端子は排他仕様となっているのではないか。
早速自分のノートパソコンの取扱説明書を読んでみた。
ビンゴだった。HDMI端子の説明の部分で、HDMI出力端子とモニター端子(D-Sub端子)を同時に使用することはできません、って書いてありました。
端子があるっていうことと、その端子が常に使えるっていうことは違うんだな。そう思う人が多いから設計時にわざと近くに寄せて、注意喚起を図っているっていうことがわかりました。
出来ないのには出来ないなりのちゃんとした理由があったんだ。